ここに来ると、色んな意味でドキドキする。

みんな、この近辺で働いてるんだもんね。
会っても不思議じゃないよね...。


はぁー...

帰ろ。


そう思って、階段を下りようとしたら



「みく...」

ナナヌーがわたしを呼ぶ。



ふぅー...
出来れば、放っておいて欲しいなーって思ってたのに
バレたのかな?泣いたの...


「うん?なに?」


「あのさー...もう帰る?」


「うん。帰る」

やさしい目で見つめられると、やっぱり泣けてくるから...これ以上は...


「一人で帰れる?」

心配そうな顔をするナナヌー


「うん...大丈夫。じゃーね...仕事に戻って...」

引き攣ってると思うけど笑顔でそう言い





階段を駆け下りて、エントランスへ。



「あっ!みく!さっき帰った人がさー、これをって」

アキラさんが、入場料と共についてくるチケットを出した。


「『もう使うことが無いから、みくにあげて』って、置いてったよ。」



もぉー...

まったくもぉー...

また、溢れてきそう...


それって、わたしに会う為だけにお金を払って入ったってことでしょ?
来てるかどうかも分かんないのに...
『友達が来てるかどうかちょっと見てきていいですか?』って言えばいいのに。
そんな人、結構いるのに...

律儀なんだから...。




はぁー
いい人ばかりの中に居たんだなー。わたし。





「ありがと。じゃー、もらっとく」

「いい友達もってるな...みくは」

そう言って、アキラさんがやさしく微笑んだ。


「そうだね。ほんと...ありがたい」

力無く微笑むわたし。






さっ。帰ろ。
もうここに、これ以上留まるのは無理。
独りになりたかった。


「じゃー...帰るね。マフラー、ありがと」

アキラさんにお礼を言ってお店を出た。



出て、空を見上げた。


吐く息が白い...


寒いなー。


寒いせいか...淋しさが...とんでもなく胸が痛む淋しさが襲ってきた。
温かかった手を自ら離したのに
その温もりは、まだ心が覚えていて、どうしようもなかった。


溜息が止まらない。


後悔はしていない..けど。
今日みたいなことがあったら、もう少し頑張ればよかったのかなって思ってしまう。

それって...やっぱり...

そう思うのって...やっぱり...後悔してるってことなのかなー...。


はぁー

ダメだなー...わたし。






最後まで読んで頂いてありがとうございました。ニコちゃん


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